ペットとの別れや死に遭遇したときに起こる悲嘆に、どう対処したらいいのでしょうか…

それには2つの作業が必要だと言われます。1つはペットの別れや死を受け入れること、もう1つは、別れや死によって引き起こされる感情や生活の変化とうまく付き合うことです。

人が亡くなった場合は、お通夜、お葬式、初七日、四十九日、新盆、一回忌などを行い、親しい人たちが集まり、家族といっしょに故人を偲んでくれます。ペットの場合は、人のように一緒にその死を悲しみ、偲んでくれる人が少ないために、悲嘆が長引くことがあるようです。

ペットを失ったことで引き起こされる悲しみの感情を、自分だけで抑えるのは並大抵なことではありません。こみあげる感情を和らげるのに、他の人に救いを求めることも必要なことです。

アメリカではペットロスの相談窓口がたくさんあって、ペットを失った悲しみや苦しみ、ペットとの楽しい思い出などを聞いてくれるのだそうです。大抵の人は話を聞いてもらったことで気分が落ち着き、現実を受けとめることができるようになって行くといいます。

日本ではペットロスに対する支援体制がまだまだ整っていませんので、家族や、ペットを飼った経験のある友人に、思いの丈を聞いてもらいましょう。