好材料もドル買いムードも一服 ドル円は一時109円割れ=NY為替概況

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は一時109円を割り込む場面も見られた。朝方の米GDP速報値の発表後に激しく上下動したものの結局、109円台前半に落ち着いている。GDPは2.3%と予想(2.0%)を上回る内容となったことからドル円も買いが強まり109.55円付近まで上昇する場面も見られていた。  しかし、109.50円を超えて来ると戻り売り圧力が強まり上値を止められている。上値の重さに今度は、短期筋と見られる見切売りが加速しストップを巻き込んで、一時109円を割り込んでいる。  米国債利回りはきょうも下げており、ドル買いムードも一服しており、来週はFOMCや米雇用統計といった重要イベントが控えていることからきょうの市場は、ポジション調整の色彩を強めているようだ。  3月下旬以降、順調に買い戻されていたドル円だが、大きな心理的節目の110円を前に次第に上値が重くなって来ている様子もうかがえる。    100日線が108.90円近辺に来ており、目先のサポートとして意識される。  ユーロドルは買い戻しが強まり1.21ドル台を回復。ロンドン時間の下げを解消している格好だが、ユーロドルは2月以降続いていたレンジ下限をブレイクしたことでモメンタムが低下している。きょうは一時1.2055ドル付近まで下落する場面も見られた。  前日のドラギECB総裁の会見は、景気の勢いが今年に入って弱まったことを認めたものの、景気拡大に対する自信も覗かせていた。資産購入プログラムや為替については協議せず、ユーロ圏経済の健全性を判断することに終始したという。  第1四半期のユーロ圏の指標の弱さが一時的なものであるのか確認したい以降を示している。特にPMIの突然の弱さにはECB理事も困惑している模様。来週は5月相場入りとなるが、その意味では5月に発表される4月分のデータが注目される。  1.2135ドル付近や1.2160ドル付近が目先の上値レジスタンスとして意識される。  きょうはポンドが弱い動きとなっており、ポンドドルは一時1.3750ドル近辺まで下落。この日発表になっ英GDPはネガティブなインパクトが強かったようだ。大雪の影響があったのかもしれないが、さすがに今回のGDPは5月利上げ期待を大きく後退させている。  短期金融市場では5月利上げの確率が23%程度まで低下している。一頃は90%程度まで上昇し、ほぼ確実視していた。8月まで英中銀は様子を見るというのがコンセンサスに成りつつあるようだ。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美