【NY市場】独立記念日を控え動意薄の中、ドル売り優勢に

 きょうは独立記念日の前日で株式や米国債市場が短縮取引となる中、動意薄の展開。そのような中、ドル円は戻り売りが優勢となり110円台半ばに下落した。原油相場に戻り売りが強まったほか、株安や米国債利回りの低下がドル円を圧迫していたようだ。原油は一時75ドル台まで上昇していたが、心理的節目に到達したこともあり達成感が出たのかもしれない。  ドル円はロンドン時間に111円台に再び乗せていたが、111円台に入るとなお抵抗が強く上値を拒まれている。米景気の先行きや利上げへの期待からドル高の流れは根強いものの、貿易問題への懸念も根強く、ドル高・円高の動きからドル円は110円台で膠着している状況。  ドル円は前日まで5日続伸していたが、その上げのフィボナッチ38.2%戻しが110.45円付近、そして、50%戻しと21日線が110円台前半に来ており、下値サポートとして意識される。  ユーロドルは1.16ドル台半ばで上下動。きょうは買い優勢となっており、ロンドン時間には一時1.1670ドル近辺まで上昇する場面が見られた。ドル売りが優勢となっているほか、ドイツの政治リスクが後退していることがユーロをサポートしている。  先週のEU首脳会談では移民問題で首脳が合意したが、メルケル首相率いる連立政権の連立パートナーであるキリスト教社会同盟(CSU)の党首で内相のゼーホーファー氏が首相の移民対策への不満を理由に内相を辞任する考えを示していた。しかし、きのう両者が妥協点に達しっており安心感に繋がっているようだ。  ただ、市場からはユーロの上値には限界があるとの見方が少なくない。ECBは来年夏までの金利据え置きをコミットしており、その間にもFRBは利上げを継続する可能性が高い。今後更に金利差が開くことが予想される中、ユーロドルはまだ、それを十分には織り込んでいないという。1.17ドル前後の上値抵抗は根強いと指摘されている。  ポンドも堅調な動き。NY時間に入って上げは一服したものの、ポンドドルは1.31ドル台後半の水準を維持している。EU離脱交渉の行方は依然として不透明なものの、8月の利上げ期待は根強い状況。  きょうはこれまで利上げ主張を続けてきたソーンダース英中銀政策委員の発言が伝わっていた。英経済にはスラックがなくなりつつあり、1-3月期の悪天候は一時的な影響で終わりそうだと指摘した。市場予想より急速な上昇が必要な可能性があると述べていた。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美