【NY市場】パウエル証言受けドル高強まる ドル円は107.65円付近まで上昇

 きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まった。パウエルFRB議長が議会証言を行っており、議長が質疑応答で「経済見通しは強まっている」との発言に市場は敏感に反応している。想定以上にタカ派との見方もあり、市場では4回の利上げ確率を高めている。CMEのFEDウォッチによると、年内4回以上の利上げ確率は前日の24.4%から35%に上昇。ただ、3回との見通しがなお中心ではある。  ドル円はストップを巻き込んで一時107.65円付近まで上昇。107.50円より上には戻り売りオーダーも観測され伸び悩んでいるものの、下押しされることもなく底堅さも見せている。きょうの動きでドル円は21日線を試しそうな気配も見せている。本日の21日線は108円ちょうど付近に来ており、目先の上値レジスタンスとして意識される。  一方、ユーロドルは売りが強まっており、一時1.22ドル台前半まで下落。2月9日の株急落時にサポートされた1.22ドルちょうどの水準を再び視野に入れる展開が見られている。1.22ドルちょうどは目先のサポートとして意識される水準だが、ブレイクした場合はダブルトップ形成となり下向きのサインが示現する。心理的節目の1.20ドルを視野に入れる展開も想定され警戒される。  ポンドも下落し、ポンド円は148円台まで一時下落。ただ、ドル円が買い戻されており、底堅い動きも見られている。リバウンドを試す動きまでは見られず、150円台には慎重といった雰囲気だ。  ポンドに関しては利上げ期待は高まる一方で、英EU離脱交渉への懸念が重しとなっている状況。明日、EU側から離脱協定案が公表される。120ページ168項目に及ぶ移行期間の条件について法的な詳細が提示される予定。バルニエEU首席交渉官の発言によると、英国には厳しい内容となる可能性を示唆した。移行期間がどう機能すべきかに関するメイ首相の提案は考慮されず、アイルランドとの国境についても英国側が求めている譲歩も盛り込まれない可能性が高い。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美