【NY市場】FOMCが無難に通過しドルはやや買い戻される

 きょうのNY為替市場、序盤はドルの戻り売りが見られたものの、午後に公表されたFOMCを通過してドルは再び買いが優勢となった。FOMCは大方の予想通り据え置きとなり、注目の声明も「経済活動はハリケーンにもかかわらず底堅い。ハリケーンは中期的な経済の道筋に変化を与えていない可能性」などとハリケーンの影響は軽微だったことに言及したほかは、概ね前回と変わらずとなった。  公表直後はそれなりの上下動を見せたものの、発表前から水準に変化はなかった。しかし、イベントリスクを警戒してドルは調整売りが優勢となっていたこともあり、無難に通過したことで、再び上値追いの動きが出たようだ。  今回の声明では12月利上げに向けての直接的なヒントな無かったと思われるが、市場は見方を変えていない。ただ、既に12月利上げは十分に織り込んでいる状態ではある。  ドル円は朝方発表になった10月のISM製造業景気指数が予想を下回ったことをきっかけに売りが優勢となった。ドル円は114円台を回復してNY時間に入ってきたが、一時113円台に値を落としている。  そのISM指数だが、景気指数が58.7と予想(59.5)こそ下回ったものの、前回が予想外に強かった反動とも考えられ、直近の過去平均は上回っている。製造業のセンチメントが悪化した印象はない。  その後、FOMCを通過して次第に買いが優勢となり114円台に戻している。目先の上値目標となっている114.50水準には依然として慎重なものの、明日以降の動きが注目される。  ユーロドルは1.16台前半での上下動に終始。先週のECB理事会以降ユーロは戻り売りが優勢となっている。市場の期待通りに来年以降の出口戦略を発表したものの、必要なら緩和ペースを再び拡大する可能性も温存しており、慎重姿勢を強調した。この姿勢に市場では、量的緩和拡大は来年に終了するものの、次のステップである利上げについては再来年以降との見方も出ているようだ。  ただ、今回のユーロの下げは短期的で、再び市場はユーロの上値の可能性を模索するとの見方も根強い。ECBはユーロ高をさほど警戒していない様子も見られる中、景気は底堅く推移しており、インフレも近いうちに目標の2%弱に向かうと考えているようだ。なお、目先の下値サポートは先週安値の1.1575付近が意識される。  一方、ポンドドルはNY時間に入って売りが強まった。特段の材料は見当たらなかったが、朝方に急速に売り込まれる場面が見られた。きょうは1.33台まで上昇していたが、1.33台での上値抵抗が強く、明日の英中銀金融政策委員会(MPC)を控えて見切売りが出ていたものと思われる。  なお、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ホワイトハウスはパウエル氏に、トランプ大統領が次期FRB議長に同氏を指名することを正式に通知したと伝えている。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美