【NY市場】米株反転でドル円も上昇 市場は意外に楽観的で今後の交渉見守る姿勢

 きょうのNY為替市場はドル円、クロス円の買い戻しが優勢となった。中国が大豆、自動車、化学製品、一部航空機、トウモロコシ製品など農産物を含む米輸入品106品目に対し、25%の追加関税を課すと発表した。2017年の輸入規模は500億ドルに相当する。大豆、自動車、航空機が入るなど米中貿易戦争のエスカレートへの懸念が強まり、為替市場はロンドン時間にリスク回避の円高が優勢となった。  ただ、NY時間に入ると反転の動きが強まっている。大幅安で始まった米株式市場が上げに転じたこともあり、円高の動きが急速に巻き返されている。特段の材料は見当たらないが、市場は意外に楽観的なのかもしれない。米中とも水面下での交渉も進める姿勢を示しており、米国は5月下旬まで意見を募り発動するか決める。中国のほうも発動時期は明らかにしておらず、交渉にはオープンの姿勢も強調している。無難な落とし処を探るのではとの期待もあるのかもしれない。  ドル円はロンドン時間に一時106円を割り込む場面も見られたものの、一時106.85円近辺まで上昇。この日のADP雇用統計は強い内容だったが、金曜日に米雇用統計の発表を控える中、ドル円も下値ではショートカバーが出るようだ。21日線にサポートされた格好となっており、リバウンド期待はなお残している。目先は先週の高値107円ちょうど付近が意識される。  ユーロ円、ポンド円も買い戻しが優勢で、ユーロ円は131円台に上昇。ポンド円も150円台を回復している。150.40円近辺まで上昇しているが、目先は先週の高値150.60円が上値レジスタンスとして意識される。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美