【NY市場】米株反発でドル円に買い戻し リバウンド相場の流れは残る

 きょうのNY為替市場でドル円は買い戻しが強まった。きょうは米株式市場にらみの動きとなり、ダウ平均の動きに一喜一憂している。きょうも米国債利回りが上昇しており、基本的には米インフレ期待の高まりにサポートされている。  世界的に株式市場が調整に入る中、円高の動きがドル円を圧迫し、東京時間には日経平均の急落と伴に108.50円近辺まで値を落とす場面も見られていた。しかし、海外市場に入ると買い戻しも膨らみ、109.60円近辺まで戻している。リスク回避の雰囲気はあるものの、先週の米雇用統計を受けたリバウンド相場の流れは残っているものと見られる。  ただ、米株が前日終値を挟んで上下動する中、ドル円もその後は伸び悩んでいたが、終盤になってダウ平均が上げ幅を伸ばすとドル円も上値追いの動きとなった。  10日線が109円台前半にきているが、その水準を上回ってきている。まずは110円台を回復し、21日線が控える110円前半の水準まで戻せるか注目される。いずれにしろ、株式市場の落ち着きを確認したいところではある。  ユーロドルはロンドン時間からNY序盤にかけて戻り売りが強まり一時1.2315ドル付近まで付近まで下落した。ただ、1.23ドル台前半に入ると押し目買いに支えられる中、ショートカバーが強まり、一時1.24ドル台まで戻した。  先週の米雇用統計の発表を受けて米インフレへの警戒感が強まっており、米国債利回りも急上昇している。ユーロドルも今週に入って10日線を下回り調整の雰囲気が出てきているようだ。年初からの急上昇でかなり過熱感も出ている。  しかし、この日発表のドイツ鉱工業生産が予想を大きく上回るなど景気回復への期待は依然として根強い。下値では中長期的にユーロ上昇を期待した買いも根強く入る模様。  なお、ブルームバーグによると、ECBスタッフが株価急落で金融の安定にリスクが生じているか判断するため、市場関係者に接触したと伝えている。対話は定期的な意見交換の一環だが、ECBでは今回の世界的な株安について過度に懸念しておらず、バリュエーションが恐らく行き過ぎていたことによる単なる調整とみているという。  ポンドもNY時間の中盤以降、急速に買い戻しが入り、ポンドドルは1.39台後半まで一時戻している。きょうは心理的節目の1.40ドルをブレイクし、一時1.3835付近まで下げが加速した。  先週から発表になっているPMIが製造業、サービス業、建設業とも予想を下回る内容となっており、第1四半期のファンダメンタルズは期待ほど強くないのではとの懸念も出ているようだ。木曜日に英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されているが、利上げ期待を強めるような内容にはならないのではとの見方も出始めている。そのような中、世界的な株安がその見方を後押ししているようだ。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美