【NY市場】株急落の中、リスク回避の円高強まる ドル円は105円台に下落

 きょうのNY為替市場はリスク回避の雰囲気が強まり、為替市場は円高の動きが強まっている。米株式市場でダウ平均が一時758ドル超急落しており、株安がリスク回避の雰囲気を強めた。  アマゾンを始めとしたIT・ハイテク株の下げが続いており、第2四半期に入った市場に暗雲が立ち込めている。景気の先行き期待に変化はないものの、インフレや利上げへの懸念から米株式市場は弱気相場入りとなっている。象徴的だったアマゾンやアップル、フェイスブック、アルファベット(グーグル)、ネットフリックスなどFAANG銘柄の下げがきつい。きょうはトランプ大統領のアマゾンへの非難や、アップルによるインテル製半導体から自社製への切り替えなどの材料も雰囲気を悪化させた模様。  トランプ大統領の鉄鋼、アルミの輸入に対する制裁関税に対し、今度は中国が米国からの輸入128品目に最大25%の関税を上乗せすると発表。米中貿易戦争と保護主義への警戒感が強い中、市場はネガティブな反応が続いている。  ドル円は105円台に下落し、一時105.65円付近まで下落。ドル円の21日線は106.10円付近に来ているが、その水準を再び下回る動きとなっており、ユーロ円も21日線から下放れる展開が見られた。東京時間に3月の日銀短観が公表されたが、大企業製造業の2018年度の想定為替レートは109.66円となっていた。現状はかなり下振れている状況で、上値では実需売りも相次ぐとの指摘も聞かれる。  一方、ユーロドルも売りが加速し、1.23ドルを一時割り込んだ。朝方は1.2340近辺まで上昇し21日線に顔合わせしたが、上値を抑えられている格好。ユーロ円の下げが圧迫していたようだ。ユーロドルは2月以降上げを一服させており、概ね1.22ドルから1.25ドルの間での上下動に終始している。方向感が少し無くなっているようで、次の展開待ちの雰囲気が強い。目先の下値サポートは先週安値の1.2280ドル付近が意識される。  一方、ポンド円は148円台半ばまで一時下落。きょうで3日続落となっているが、21日線と200日線が148円台半ばに来ており、再び重要なポイントに差し掛かっている。  なお、きょうはISM製造業景気指数が発表になっていたが、予想をやや下回る内容となった。しかし、為替市場の反応はドル買い。一部にはISM指数の仕入れ価格が2011年4月以来の高水準となった点が刺激したとの指摘も出ている。第2四半期の取引に入って改めてインフレを意識した動きが出ているのかもしれない。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美