【NY市場】株式の不安定な動き続きリスク回避 ドル円は108円台へ下落

 きょうのNY為替市場はリスク回避の雰囲気が続いており、為替市場は円高の動きが強まっている。この日の米株式市場でダウ平均の下げ幅が1000ドルを超えたことが要因。  株式市場は週初の急落から一旦落ち着きを取り戻していたものの、依然として不安定な値動きが続いている。今回のケースの場合、一旦売りが一服し急速に買戻されたとしても、急落時に売り損ねた投資家からの戻り売りオーダーが並んでいることも多い。また、急落時に下値を拾った短期筋の利益確定売りもそれに加わる。もうしばらく、ボラティリティの高い相場展開が続く可能性もありそうだ。  ドル円は戻り売りが強まり、週初に付けた安値108.60円付近まで一時下落。東京時間には109.80円近辺まで上昇し、110円を試す動きも見られていたが、NY時間に入って戻り売りが強まり、110円台回復は一旦お預けとなっている。  ユーロドルは1.22ドル台で大きく上下動。序盤は買い戻しが強まり1.22ドル台前半から1.23ドル手前まで急速に上昇する場面も見られた。この日の英中銀金融政策委員会(MPC)がタカ派色の強い内容となったことでポンドが急速に買い戻されていたことや、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「18年はなお2回の利上げを予想」と慎重姿勢を堅持していたこともあり、NY時間の朝方にドルは急速に売りが強まっていた。  ただ、1.23ドルを回復できずにリスク回避の雰囲気に呑み込まれている。ユーロ円の下落が圧迫した面もあるようだ。ユーロ円は一時132円台に下落。  ポンドドルは上に往って来いの展開。この日の英中銀政策委員会(MPC)の結果を受けて一旦買いが強まった。声明では利上げが想定以上に早い可能性を示唆。カーニー英中銀総裁は早期かつ大幅になるとの見通しを示している。タカ派な内容を見込む向きも少なくなかったが、予想以上にタカ派だった印象。発表後、ポンドドルは買いが強まり一時1.40ドル台を回復していた。  今回のMPCを受けて市場では、5月利上げの確率を70%程度まで引き上げている。前日は50%程度だった。ただ、NY時間に入って株安からリスク回避の動きが強まり、1.38ドル台に伸び悩む動きが見られている。ポンド円もMPC発表直後に154円台まで回復していたが、一時150円台に下落する場面も見られた。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美