【NY市場】株乱高下にドル円も歩調合せ上下動 依然不安定

 きょうのNY為替市場、株式にらみの展開が続いている。きょうも米株は株乱高し、ダウ平均は500ドル安まで下落したものの後半になって今度は、一時521ドル高まで買い戻されるなど激しい値動きが続いている。  株式に歩調を合わせる形で前半は、リスク回避の円高が強まり、ドル円は一時108.05円付近まで下げ幅を拡大。1月26日安値を下回る動きが見られていた。しかし、後半になると108円台後半まで急速に戻す展開となっている。  株式市場が落ち着くのを待つのみの状況だが、株式市場で恐怖指数として知られるVIX指数は30ポイントを超える水準で推移している。これが少なくとも20ポイントより下で安定しなければ、今回の大調整の底値を確認できないのであろう。  ドル円は一時108.05円付近まで下げ幅を拡大。1月26日安値を下回る動きが見られていた。なお、一部報道で政府は、日銀の黒田総裁を再任する方針を固めたと伝わっていた。ドル円は瞬間的に買いの反応を見せ109円台を回復していたが、直ぐに戻している。為替市場で黒田総裁再任に円安で反応するのは意見が分かれるところなのかもしれない。総裁は決定会合後の会見では緩和継続を強調しているが、出口戦略への意向も見え隠れしている。  一方、ユーロも下値模索となり、ユーロドルは一時1.22ドルちょうど付近まで下げ幅を拡大させた。ユーロ円の下げが圧迫していた模様。ユーロ円は一時132円台前半まで下落しており、本日の高値から200ポイント急落する展開も見られていた。  ポンドも売りが強まり、ポンド円は一時150円を割り込む場面も見られている。前日の英中銀政策委員会(MPC)は予想以上にタカ派だった印象で、声明では利上げが想定以上に早い可能性を示唆したほか、カーニー英中銀総裁も、利上げが早期かつ大幅になる可能性も示していた。今回のMPCを受けて市場も、5月利上げの確率を70%程度まで引き上げている。  ポンドも急伸していが、その上げを維持できずに失速した格好できょうは、逆に下値模索を強めている。この日発表になっていた英鉱工業生産が弱い内容だったことも、きっかけとなっていたようだ。なお、ポンドドルも一時1.37ドル台まで下げ幅を拡大。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美