【NY市場】懸念一服でドル高 ジョンソン英外相辞任でポンド急落

 きょうのNY為替市場はドル買いが強まった。貿易問題への懸念一服で、米株式市場でダウ平均が大幅高となっていることや、米国債利回り上昇がドルをサポートしている。また、英国でジョンソン外相が辞任しており、対ポンドでのドル高もフォローとなっているようだ。  貿易問題に関しては先週金曜日にトランプ大統領が対中制裁関税措置の第1弾を発令した。中国も即座に報復の方針を示している。米中貿易戦争への懸念が強まっているものの、先週の市場の反応は意外に冷静だったことから、ひとまず一服感が広がっているようだ。市場は今回の関税措置に対するマクロ経済への影響を見極めたい雰囲気も出ている模様。   ドル円はNY時間に入って買戻しが強まり、110.90円近辺まで上昇。東京時間に110.30円近辺まで下落し21日線を下回っていたが、その水準が再びサポートされ上向きのトレンドは維持されている。  ユーロドルは戻り売りが強まり、1.1735ドル近辺まで一時下落。ロンドン時間には1.1790ドル近辺まで上昇し、1.18ドル台回復も期待されたが、上値を拒まれた格好。ただ、先週の上げで10日線と21日線のゴールデンクロスが示現しており、リバウンド相場は継続している。ユーロ円は伸び悩んでいるものの130円台をしっかりと維持。株高・円安がサポート。  きょうはポンド安が目立っており、ポンドドルは一時1.31ドル台まで下落。ポンド円もストップを巻き込んで146円台前半まで下落。一時21日線に顔合わせした。  ジョンソン外相の辞任がポンド売りを強めているが、先週はメイ英首相が公的別荘「チェッカーズ」に閣僚を集め、EUとの離脱交渉をどのように進めて行くか自らの案を示し閣僚と協議した。同首相は自由貿易地域の設立を提案し閣僚も賛同していた。ソフトブレクジット(穏健な離脱)路線に反発も出ていたようだが、とりあえず収まったかに思われていた。  しかし、デービス離脱担当相の辞任に加え、ジョンソン外相の辞任も伝わったことで、メイ首相の政治的リスクが再び高まったとの見方が市場に広まっている模様。英BBCは、議会でメイ首相の信任投票実施の動きが囁かれていると報じていた。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美