【NY市場】円安優勢に 保護主義の動きに楽観的な見方も

 きょうのNY為替市場は円安の動きが広がっており、ドル円は106円台、ユーロ円は一時131円まで上昇した。米株が大幅高となっており、リスク回避の円買いも一服している。トランプ大統領の輸入鉄鋼とアルミへの関税措置表明よる貿易戦争への懸念が強まっている。ただ、トランプ大統領は今回の関税措置に関してカナダとメキシコについてはNAFTA交渉で行うと述べるなど、市場が警戒しているほど大事にはならないとの楽観的な見方が広がっている。  共和党のライアン下院議長も経済に対するリスクが大き過ぎるとし、導入するのは難しいとの見解を示し、トランプ大統領も関税措置で貿易戦争が引き起こされるとは思わないと述べていた。  ドル円は買い戻しが強まり106円台を回復。一時105円台前半まで下落し、大きな心理的節目の105円をうかがう展開も見られていたが、買い戻しが優勢となっている。200日線からの下方乖離が5%超拡大しており、過熱感を示すRSIも売られ過ぎの水準である30近辺まで下落している。過熱感が高まる中、テクニカル的にも冷や水が欲しいところでもあり、買戻しが入り易い面もあるようだ。  106円台の上値レジスタンスとしては106.30円、106.60円が意識され、その上に10日線が控えている。  一方、ユーロも底堅い動き。円安の動きでユーロ円が上昇しており、ユーロをサポートしている模様。日曜日にはイタリア総選挙が行われ中道右派が勝利したものの、過半数は獲得できず連立協議へと進む。難航が予想されるものの、市場が警戒しているユーロ離脱のリスクは小さいと見ている模様。ユーロ円は131円ちょうどまで一時上昇。200日線が131.40付近に来ており、回復できるか注目される。  ポンドは買いが強まっており、ポンドドルは一時1.3875近辺、ポンド円は147円台まで上昇。メイ首相の議会での答弁が材料視されている模様で、同首相は「離脱交渉は合意に近づいている」とも述べた。「EUの法律、EU司法裁判所の決定は英国に影響し続ける」とも述べていた。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美