【NY市場】ドル高、円高でドル円は小動き ユーロの下げ目立つ

 きょうのNY為替市場はドル買い戻しが優勢となった。この日は米経済指標の発表もなく手掛かり材料に乏しい中、先週の米雇用統計後の反応を引継いでいる。今週から米企業決算の発表が始まるが、米株式市場は最高値更新が続くなど急ピッチな上げを演じ高値警戒感も指摘される。米株が更に上値を追えるのか決算を確認したい雰囲気もあるようだ。  ドル円は113円台前半での振幅が続いた。ロンドン時間に113.40円付近まで上昇したものの、その後は伸び悩む動きとなり、112円台に下落する場面も見られた。ドル高の動きが優勢となっているものの、クロス円が下落するなど円高の動きがそれを相殺している。先週までのドル安・円安の巻き返しが出ているといった状況。ただ、全体的には方向感のない取引が続いている状況に変化はない。  21日線が112.95円付近に来ているほか、先週の上昇のフィボナッチ50%戻しが112.70円付近にあり、目先の下値サポートとして意識される。  きょうはユーロ売りが目立ち、対ドルのみならず、対円、ポンドでも下落している。ユーロドルは心理的節目の1.20ドルを割り込み、1.1955ドル付近まで下落。一方、ユーロ円は135.10円付近まで下落した。  先週末に発表された米雇用統計が弱めの内容となったものの、ユーロドルは戻り売りに押された。やや過熱感も出ていたことから、米雇用統計は利益確定売りの絶好のタイミングとなったようだ。その流れがきょうも続いているものと思われる。  先週、米商品先物委員会(CFTC)が発表したIMM投機筋のユーロの建玉は買い残が大きく減少していたが、米雇用統計の反応とIMM通貨先物の建玉を見て、短期的な調整の可能性を指摘する向きもいる。  目先はフィボナッチ38.2%戻しが1.1960ドル付近、21日線が1.1895ドル付近に来ており目先の下値サポートとして意識される。  ポンド円は153円台前半で推移。きょうは円高の動きが見られており、NY時間の序盤には152円台に下落する場面も見られた。しかし、米株が利益確定売りが出ているものの底堅く推移し、ポンド自体も強い動きとなっていることから、ポンド円も153円台に下げ渋っている。21日線の上をしっかりと維持されており上向きの流れが続いている。  メイ首相はきょう、内閣改造を開始しているが、離脱交渉が不調に終わった場合の危機管理を担う「決裂担当相」を新設する方針とも伝わっている。ハモンド財務相、デービスEU離脱担当相は留任の予定。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美