【NY市場】ドル買い続く ドル円は110円をうかがう動き

 きょうのNY為替市場はドル買いが加速しており、ドル円は109円台後半まで上昇。米国債利回りの上昇がドルをサポートする中、この日発表になったISM製造業景気指数は予想を下回る内容となったものの、ドル売りの反応が限定的だったことから逆に買いに勢いがついている。  ドル円も指標発表前は109.65円付近での振幅が続いていたが、109.90円付近まで上げ幅を拡大。完全に心理的節目の110円をターゲットに入れる動きが見られている。米株式市場でダウ平均は軟調な動きが続いているもののリスク回避の円高は見られず、米国債利回りの上昇と米利上げ期待がドル円をサポートしている。  きょうからFOMCが始まり、明日結果が発表される。今回は政策変更はないものと見られるが、市場では6月FOMCでの利上げ確率を90%まで高めている状況で、声明で何らかのヒントが出ることに期待を高めているものと見られる。ドル円の上値レジスタンスは心理的節目の110円と、200日線が110.25円付近に来ており意識される。  一方、ユーロドルは心理的節目の1.20ドルを割り込んでいる。きょうの下げで200日線の水準に到達しており、明日以降の動きが警戒される。足元のFRBとECBの金融政策の先行きに対する期待の違いが徐々に表れており、ユーロドルを圧迫している面もありそうだ。明日はFOMCが控えているが、政策変更はないと見られているものの、市場は6月の利上げ期待を高めている。確率では90%織り込む動き。  その一方でECBのほうは、第1四半期の指標の弱さから出口戦略への道筋に不透明感も出ている。現行の資産購入プログラムが終了する9月以降の具体策を6月の理事会で公表することが見込まれていたが、それも不透明な情勢だ。  目先はサポートらしいサポートも見当たらないが、昨年11月から今年2月までの上昇波のフィボナッチ61.8%戻しが1.1935ドル付近に来ており意識される。その下は1月安値の1.19ドル台前半。  ポンドはきょうも下値模索。ポンドドルは一時1.35ドル台まで下落しており、1.35ドル台前半に来ている200日線をうかがう動きが続いている。第1四半期の英経済指標が弱く、英中銀も動向を見極めたい姿勢に傾いているとも見られている。  きょうも英製造業PMIが発表されていたが、2016年11月以来の低水準に落ち込んでいだ。市場は5月利上げ期待を完全に後退させており、短期金融市場での確率は16%まで低下させている。市場には1.32ドルまでの下落を見込む声も出ている模様。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美