【NY市場】ドル買い戻しでドル円は本日の下げ取り戻す

 きょうのNY為替市場でドル円は買いが優勢となっている。米国債市場でイールドカーブのフラット化の修正が続いており、利回りが上昇していることや、ムニューシン米財務長官の「通貨戦争はない」との発言、そして、人民元安も加わってドルは買い戻しが優勢となった。  ドル円は111円台半ばまで上昇し、本日の下げを取り戻している。先週はトランプ大統領の発言や日銀が民間の銀行経営に配慮してイールドカーブ操作の目標変更を検討しているのではとの観測が流れ、ドル円は利益確定売りが強まっていた。週明けの東京時間には110円台に下落し、一時110.75円近辺まで下落していた。  本日の21日線は111.25円付近に来ており、その水準を割り込んでいたが、NY時間に入って復活しており、このまま上げ相場に戻せるか注目の局面にある。  ユーロドルは戻り売りが優勢となっており1.16ドル台に下落。このところ底堅さも見られており、リバウンド相場への期待感を高める動きも見られていたが、依然として上値は重い印象。21日線が1.1675ドル付近に来ており目先の下値サポートとして意識される。再び下にブレイクするようであればリバウンド期待はお預けになる可能性も高まる。  今週は木曜日にECB理事会が控えている。市場では特に政策変更もなく、ドラギ総裁からも特段に新たな言及はないものと見られているが、市場の一部からはオペレーション・ツイストのヒントが出るのではとの見方もあるようだ。  ECBは今年一杯での資産購入終了を表明しているが、その後も償還債券の利益を再投資する方針を示している。その際、購入する国債は10年超の長期ゾーンが中心になるというもの。ある意味、短期ゾーンから長期ゾーンへの資金シフト。それにより景気を長期に渡って下支えする姿勢。ECBは各国国債の購入上限を発行残高の33%に設定している。ドイツ国債は上限近くまで購入していることから、仏、イタリア、スペインなど南欧の国債の購入が見込まれている模様。  ポンドも戻り売りに押される展開。ロンドン時間には1.3160ドル近辺に上昇し、1.3180ドル近辺に来ている21日線をうかがう動きも見せたものの、上抜けずに戻り売りに押されている状況。下向きの流れはなお続いているようだ。  明日から英議会が6週間の休会に入る。EU離脱交渉をめぐっての議論の前進はしばらくないが、逆にノイズもないということ。これから来週の英中銀金融政策委員会(MPC)をめぐって市場の憶測が強まって行きそうだが、いまのところは利上げが有力視されているが、先週発表になった英消費者物価(CPI)など弱い指標もあったことから、利上げ一辺倒ではなそさそうだ。きょうはブロードベント副総裁の発言が伝わっていたが、来週の投票については言及を避けていた。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美