【NY市場】ドル買いが続きドル円も109円台を堅持

 きょうのNY為替市場、株安から一服したもののドル買いが続いている。ドル円も底堅さを堅持しており109円台を維持。今週、中国を訪問予定のムニューシン米財務長官から米中貿易問題に関して楽観的な見方が示されたこともサポートした模様。  ドル円は一時109.45円付近まで上昇したものの、やはりそこからの上値は重い。先週は予想を上回る米GDPを受けて109.55円付近まで上昇したものの、戻り売り圧力も強く上値を拒まれたことから慎重さは出てきているようだ。  今週はFOMCや米雇用統計といった重要イベントが控えている。FRBは年内4回(あと3回)の利上げに傾斜しているとの見方も伝わっているが、東京勢がゴールデンウィークの大型連休中でもあり動意薄の面もある中、結果待ちの雰囲気も強い。  ユーロドルは下値模索が続き、きょうは1.2065ドル付近まで一時下落した。心理的節目の1.20ドルを視野に入れる動きが続いているが、きょうのドイツ消費者物価指数(HICP)速報値を受けて、ECBの量的緩和(QE)の拡大終了に関する見方が揺らぎ始めているようだ。ドイツのHICP速報値は前年比で1.4%、前月比では0.1%のマイナスと、いずれも予想を下回っていた。  先週のECB理事会後の会見でドラギ総裁は景気の勢いが今年に入って弱まったことを認めていたが、きょうのドイツHICPは追い討ちをかけた格好となっており、ECBの判断をより複雑にするものと見られる。6月のECB理事会では、具体的な出口戦略に向けてのアナウンスがあると市場は見ていたが、その期待も揺らぎ始めている模様。  ポンドドルはNY時間に入って下げ渋っているものの、上値が重い展開が続いている。4月の中旬以降下げが続いており、きょうは1.3720ドル付近まで下落した。カーニー英中銀総裁の慎重な発言以来、市場は5月利上げへの期待を大きく後退させている。先週発表の1-3月期の英GDPが弱い内容だったこともあり、5月利上げの確率は25%程度まで下げている。一時は90%近くまで高まっていた。  先週末の急落で100日線を下放れる展開となっているが、リバウンドする気配も見られていない。本日1.35台前半にきている200日線がもうすぐ視野に入りそうだ。今週は4月のPMIの発表が予定されており注目となるが、弱い内容であれば、200日線を試す展開も想定されそうだ。   minkabu PRESS編集部 野沢卓美