【NY市場】ドル売り一服も上値は重い イベント前に月末要因の動き中心

 きょうのNY為替市場、序盤はドル売り優勢で始まった。月末に絡んだ実需のドル売りが活発に出ていた模様。ただ、株安、原油安、米国債利回り上昇の中、ドル売りも次第に緩む中、ムニューシン米財務長官が「長期的な米国の利益にかなう強いドルを支持」と述べたことも手伝ってドル買い戻しも見られていた。  きょうからワシントンでFOMCが始まった。イエレン議長最後のFOMCとなる。今回は政策はもちろんのこと、特に会見も経済見通しもなく、声明のみが手掛かりとなる。  前回のFOMC以降発表になった指標を見た限りでは、インフレは変わらずの低水準ではあるが、雇用や生産、消費のデータは力強さを維持しており、声明は概ね前回と変化はないのではとも思われる。発表直後はそれなりの上下動はあるかもしれないが、基本的には無難な通過も見込まれる。結果発表は明日の現地時間午後2時(日本時間1日午前4時)に予定。  ドル円は朝方108.40円付近まで下落したものの、その後は108円台後半に下げ渋った。東京時間に109.20円近辺まで上昇していたが、109円台に入ると戻り売り圧力も強まるようだ。下値模索は一服しているものの下向きのトレンドに変化はない。  一方、ユーロドルはロンドン時間から買いが優勢となり、NY時間の序盤には1.2450ドル付近まで上昇する場面も見られた。この日発表になったユーロ圏GDP速報値が前期比プラス0.6%と予想通りではあったものの、景気回復を鮮明にしていることもユーロをサポート。  しかし、市場全体にポジション調整が見られる中、次第に上値は重くなっており、1.23ドル台に値を落としている。1.2375ドル付近が目先のサポートとして意識されるほか、10日線が1.23台前半に来ている。  ポンドは底堅い動き。ポンドドルは1.41ドル台半ば、ポンド円も一時154円台まで回復した。きょうは一時151円台まで下落するなど21日線を下回る動きも見られていたが、その水準は維持された格好。  きょうのポンドの話題はロンドン時間に伝わっていたEU離脱による英成長への影響を分析した英政府内の秘密文書が漏洩していたことであろう。閣僚にはコピーも許されなかったという。3つのシナリオが想定されており、(1)EUとの通商協議が決裂した場合は大打撃、(2)ハード・ブレクジットなら向こう15年で最大8%成長は縮小、(3)ソフト・ブレクジットなら2%成長を押し下げなどとなっていた。  英政府はこの文書の存在を認めているものの、閣僚決済もなく、正式なものではないと釈明していた。  明日のFOMCの結果発表のほか、きょうは現地時間夕方(日本時間31日午前)にトランプ大統領が一般教書演説を行う。インフラ整備に関して大枠を述べる予定のようだが、その反応が注目される。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美