【NY市場】ドル円は下値模索が続く 円高のみならず中国の報道でドル売りも加わる

 きょうのNY為替市場、ドル円は下値模索が続いた。きょうは前日のドル高・円高からドル安・円高の流れに変化している。円に関しては、前日の日銀のオペ減額で出口戦略への思惑が引き続きドル円を圧迫。  それに加えてきょうはドル売り圧力が強まった格好だが、中国の外貨準備を見直す当局者らが、米国債購入を減らすか停止することを勧告したと伝わったことが嫌気されている。  他の資産との比較して米国債の魅力が低くなったと見ているほか、米中の貿易摩擦が米国債購入を減額したり停止したりする理由になるかもしれないと考えているという。  ドル円はNY時間に入って下げ渋ったものの、一時111.25円付近まで下落。きょうの下げで111.70円付近に来ている200日線を割り込んでいる。目先は11月安値の110.85円付近が意識されるが、まずは200日線を回復できるか否かが注目。下向きのトレンドに入るか重要な局面に差し掛かっている。  一方、ユーロドルは心理的節目の1.20ドル台を一時回復していたが、NY時間に入って戻り売りが優勢となり1.20ドル台を維持できていない。  前日のユーロドルは1.19ドル台前半まで下落していたが、1.1910ドル付近に来ている21日線は維持されている格好。ただ、きょうの動きを見た限りでは、もうしばらく下値模索が続きそうな気配もある。直近の下げは今月下旬のECB理事会までの調整の範囲との見方も少なくない。しかし、短期的には下向きのトレンドが出つつある状況にはある。  上記の21日線と1.19ドルちょうど付近にフィボナッチ50%戻し水準が来ており目先は、1.19ドル台を維持できるかもしくは、1.19ドルを割り込み1.1830ドル付近に来ている100日線に一旦向かうのかが注目される。  ポンド円は150円台半ばに下落。中国当局者の発言でポンドは買い戻しも見られたものの、ポンド円には反映されていない。円高がポンド円の上げを抑制したようだ。きょうの下げで21日線を完全に下回っており、明日以降の動きが警戒される。目先は心理的節目の150円と12月安値の149.40円近辺が意識される。  前日発表になっていた英小売関連の指標からは個人消費の鈍化が示され成長への懸念も出ていたが、英国立経済研究所(NIESR)が発表していた10-12月期のGDP予想は前期比0.6%と高めの予想が出ていた。NIESRのGDP予想は第3四半期は政府発表のGDPから乖離していたが、通常はさほど乖離はない。今月下旬に発表されるGDPも第3四半期の0.4%からは伸びが上振れる可能性もありそうだ。  午後になってカナダドルが下落。一部報道でトランプ大統領がまもなく、NAFTA離脱を発表の可能性が伝わった。カナダ円は89円台から88円台半ばに下落。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美