【NY市場】ドル円は一時113円台回復 イールドカーブのフラット化も一服

 きょうのNY為替市場、ドル円は終盤に伸び悩む動きとなったものの、一時113円台を回復した。本日の為替市場は全般的に緩やかなドル売りが見られていたもののドル円は東京、ロンドンと112円台半ばで底堅く推移し、112.35円付近に来ている21日線の上もしっかりと維持されていた。そのような中、NY時間に入って米国債利回りも上昇しイールドカーブのフラット化も一服していたことから上値を試しに行ったようだ。  ただ、113円を超えると上値抵抗もある模様。12月12日から15日の下降波のフィボナッチ61.8%戻しの水準が113.10円付近に来ていたが、その水準では上値を抑えられている。  午後になって米下院が米税制改革の修正法案を可決した。このあと上院に送られ、明日までには議会を通過する見込み。法案はトランプ大統領の机上に運ばれ、早ければ明日にも署名して成立する運びとなっている。ただ、それ自体の為替市場の反応は限定的。材料出尽くし感も出たのか、ドル円は法案可決後から売りの押され112円台に伸び悩んでいる。  一方、ユーロドルは1.18ドル台に再び上昇。このところNY時間に入ると戻り売りに押され1.17ドル台に沈む展開が続いていたが、きょうは堅調に推移し、1.1820ドルに来ていた21日線も回復している。  この日伝わったECB理事会のメンバーからの発言もユーロをサポートした模様。マクチ・スロバキア中銀総裁は「中銀の議論は資産購入よりもむしろ、利上げに傾いている」と述べていたほか、バイトマン独連銀総裁はこれまで通り、資産購入停止を求める声明を繰り返している。更に、ハンソン・エストニア中銀総裁は「来年の上半期にはコミュニケーションの調整が行われるであろう」とも語っていた。これらの発言を受けて欧州債利回りも上昇しユーロをサポートしていたようだ。  ポンドは後半になって下げ渋ったものの、きょうのポンドドルは一時1.33ドル台前半まで下落。EU離脱交渉の第1フェーズがまとまったことで、ポンドも買い戻しが強まり、今月初めにポンドドルは1.35ドル台まで上昇していた。しかし、その後は上下動を繰り返しながら下向きの流れに戻す展開となっている。市場ではEU離脱交渉が合意できれば1.35ドルまで上昇との見方が多かっただけに、一旦達成感が出ているのかもしれない。  また、EU離脱交渉の第1フェーズの合意で、改めてファンダメンタルズを検証すると、米国との差を見ればポンドドルの上値は積極的には追いずらいという結論に達するようだ。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美