【NY市場】トランプ発言でドル円は110円割れもリスク回避は強まらず

 きょうのNY為替市場、ドル円は再び109円台に値を落とした。朝方にトランプ大統領がツイッターで、EUが貿易障壁を早急に取り除かない場合、域内から輸入する全ての自動車に20%の関税を賦課する考えを示した。貿易問題に神経質になる中、市場も敏感な反応を見せ、為替市場は円高の動きが強まった。110円台を回復していたドル円も109円台に下落し、一時109.80円と21日線を下回る動きも見られた。  しかし、直ぐに反応は緩み、米株も上昇を維持する中、ドル円も下げ渋る動きを見せている。トランプ大統領の発表はある程度予想されていた面もあったようで急激なリスク回避の動きまでには至っていない。  トランプ大統領のツイートで混乱はあったものの、きょうの為替市場はドル売り・円売りの動きが見られた。米株式市場でダウ平均が9日ぶりに反発するなど、貿易問題を材料にリスク回避を強める雰囲気は一服していた模様。その後、ドル円は買戻しも入り、110円ちょうど付近まで戻している。。   ドル売り・円売りの中、ユーロドルの買戻しが強まった。ロンドン時間の序盤にはユーロ圏の6月のPMIの発表をきっかけに買い戻しを強め1.1675ドル近辺まで上昇していた。  そのPMIだが、製造業とサービス業でまちまちなところもあり、第1四半期の減速からの鮮明な回復までは示さなかったように思われる。ただ、買いたい時に買いたい材料で、5ヵ月ぶりに前月から上昇した点に敏感に反応したようだ。前日からドルは利益確定売りが優勢となっているが、その流れの一環とも思われる。  ポンドはNY時間にかけて失速。ロンドン時間の序盤には前日の英中銀金融政策委員会(MPC)後の流れを受けて買いが先行したが、NY時間にかけて失速した格好。上に往って来いの展開となっている。一時21日線を上回る場面も見られたが、上値を抑えられた格好。一部からは懐疑的な見方も出ているようだが、前日の英MPCを受けて8月利上げの確率は70%まで上昇している。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美