【NY市場】トランプ政権が市場を気にかけている様子も ドル円は110円台回復

 きょうのNY為替市場、貿易問題への警戒感が一服しておりドルの買い戻しが優勢となっている。貿易問題に関して警戒感が緩む特段の理由は見当たらないが、前日のナバロ国家通商会議(NTC)委員長の発言を受けて一旦様子見姿勢が強まっているのかもしれない。ナバロ委員長は「通商政策は誤解されている。中国からも他国からも米国への投資を規制する計画はない」と市場に落ち着くよう求めていた。  また、きょうはハセット大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の発言も伝わっていた。委員長は「不透明なのは市場にとって良くない。米国は中国やEUが関税を引き下げるための良い策を持っている」と述べていた。トランプ政権からの相次ぐ発言に、トランプ政権が市場の動きを気にかけている様子もうかがえる。  ドル円は買い戻しが強まり110円台を回復。一時110.20円付近まで上昇し200日線の水準に顔あわせした。110円付近にはオプション絡みなどの売りオーダーも観測されていたが上抜いている。110円台を維持し200日線を回復できるかが目先の注目点となりそうだ。  きょうのユーロドルは戻り売りが優勢となっており1.1635ドルまで一時下落した。きょうの下げで21日線に跳ね返された格好となっている。今週のEU首脳会談での移民問題の協議の行方次第では、ドイツのメルケル政権が不安定になる恐れもあり、ユーロは再び下振れリスクが強まる可能性も警戒される。  一方、ポンドドルも戻り売りが優勢となり、1.32ドル台前半まで下落している。こちらも21日線を前に後退している格好。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美