【NY市場】イベント後の株安でリスク回避が強まる ドル円は106円台に下落

 きょうのNY為替市場はドル売り・円高が優勢となった。この日は米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数(NFP)は10.3万人増と予想外の落ち込みだった。ただ、市場が気にしている平均時給のほうは前年比で2.7%と予想通りとなった。NFPについては前回が予想外の大幅増となっていたことから、今回はその反動が出たものと思われ、統計の歪みが出たのかもしれない。今回の米雇用統計を受けた反応はドル売りとなった。  午後になってパウエルFRB議長の講演が伝わった。議長は漸進的な利上げが最適と述べる一方で、インフレは春以降急上昇する可能性にも言及している。米中貿易戦争への懸念も再燃する中、株式市場でダウ平均が一時767ドル安まで急落するなどネガティブな動きを強め、リスク回避の円買いが強まった格好。    ドル円は106円台に下落。ストップを巻き込んで106.80円付近まで一時下落した。ユーロ円やポンド円も伸び悩む動き。目先のサポートとしては106.65円付近が意識され、その下に21日線が106円台前半に来ている。  ユーロドルは買い戻しが強まり、1.22ドル台後半まで戻している。ユーロ自体に特に材料はない。きょうのユーロドルは1.22ドル台前半まで下落していたが、1.22ドル付近には強固なサポートが観測されているようだ。きょうのところは2月以降続いている1.22ドルから1.25ドルのレンジを維持した格好。目先は1.23ドル台前半に21日線が来ている。上値レジスタンスとして意識される。  きょうはポンドの上げが目立った。ポンドドルは一時1.41ドル台まで上昇。前日は戻り売りが優勢となり、心理的節目の1.40ドルを割り込んでいた。21日線も下回り、再び下向きトレンドを強めるかとも思われたが、きょうの動きはその懸念を払拭。  反応は限定的だったが、きょうは第4四半期の単位労働コストが発表になっていた。前年比で2.1%と高い伸びを見せている。賃金も高い伸びを示していた。このところ弱い指標が相次いでいたが、英中銀の利上げ期待は高く、5月の利上げ確率を80%程度で織り込んでいる状況に変化はない。 minkabu PRESS編集部 野沢卓美