【ロンドン市場】欧州通貨主導でドル買いが再燃、ドル円109円台前半

 30日のロンドン市場は、欧州通貨主導でドル買いが再燃している。東京不在のアジア時間にはポンドやユーロは前週末終値水準での揉み合いが続いたが、ロンドン勢の参加とともに動意付いている。  序盤はポンドドルの下落が先行。1.37台手前から1.37台前半へと下落。中盤にはかけては安値を1.3713レベルまで広げており、3月1日安値1.3712レベルにほぼ並んだ。ポンド円は150円台半ばが重くなり、150円台割れから149.84レベルまで下落。ポンド相場にとっては、先週末に発表された英GDPが予想を下回ったことが早期の利上げ観測を後退させたほか、週末に移民対応で非難されたラッド内相が辞任したことなどが売り圧力の背景となっている。ひとまず次期内相を任命したが、メイ英政権ではここ半年で4人の閣僚が辞めている。  ユーロもポンドとともに売り圧力が再燃している。ユーロドルはロンドン朝方に1.2139レベルまで高値を広げたが、すぐに売りに転じた。1.21台を割り込むと本日安値を1.2089レベルに広げている。ユーロ円はロンドン早朝に132.54レベルまで上昇したが、ロンドン勢の参加とともに売りに転じており、132.10レベルと本日安値を更新した。対ポンドでも序盤の買いを戻す動きになっている。この日はこのあとにドイツ消費者物価指数が発表されるが、すでに各州ごとの数字が発表されており、市場は特段の反応を示していない。先週のECB理事会がユーロロング派には期待はずれだった影響が残っているようだ。  ドル円は109円台前半で底堅く推移。ユーロやポンドでのドル買いが波及した形。109.10台から109.33レベルまでジリジリと水準を上げている。ただ、クロス円では円高圧力が優勢となっており、ドル円の上昇幅は限定的。欧州株は全般にプラス圏で推移しているが、特段リスク選好の円安が強まってはいない。米10年債利回りは2.96%台で小動き。ドル円相場にとっては静かな週明けとなっている。   minkabu PRESS編集部 松木秀明