【ロンドン市場】欧州通貨は前日からの調整ムード、ドル円は神経質に振れる

 20日のロンドン市場は、前日からの調整の動きが中心になっている。特に欧州通貨では前日にユーロドルやポンドドルが大幅上昇となったあとで売り方向への調整がみられている。  ポンドドルはロンドン序盤に1.4067レベルまで再び買われたが、前日高値には届かず一連の英物価指標発表を迎えた。2月の英消費者物価指数は前年比+2.7%と事前予想+2.8%および前回1月+3.0%を下回った。前月比も+0.4%と事前予想+0.5%を下回った。前回1月-0.5%からは持ち直した。この結果を受けてポンドドルは売られ、一時1.4012レベルまで安値を広げた。ポンド円は149円台前半から一時149円割れまで下落。  ユーロドルは前日から反落している。序盤に1.2355レベルまで小幅に本日高値を伸ばしたが、その後は揉み合いから下押しに転じる。独ZEW景況感指数の発表を控えて軟調な推移。3月の独ZEW景況感指数は5.1と事前予想13.0を大きく下回った。前回2月は17.8だった。2016年9月以来の低水準。ECBの出口に向けた報道が伝わるなど株式市場にとってリスク材料となっており、ユーロ高も相まってセンチメントに影響を与えているもよう。ユーロドルは1.2306レベルまで安値を広げた。ユーロ円は上下動。序盤はドル円の上昇とともに131.72レベルまで買われたが、その後は反落。一時131台を割り込んだ。  ドル円は神経質な上下動。ロンドン朝方には106.50レベルを上回ると一時106.61レベルまで買われた。米10年債利回りが2.87%台に上昇する動きに反応していた。その後は、日銀副総裁の会見に敏感な動きとなった。雨宮日銀副総裁が「金利調整の可能性は排除していない、2%達成前に」と発言したことに敏感に円買いで反応、一時106.09レベルまで急反落した。一方、若田部副総裁は、「必要であれば追加緩和も」としており、対照的な内容と捉えられていた。欧州株は序盤の下げを消してプラスに転じており、リスク動向は回復。ドル円も下げ渋っている。  リスク動向に敏感な豪ドルは堅調。序盤は上値が重かったが、中盤にかけて買いが入ると豪ドル円は82円台を回復、豪ドル/ドルは0.77台を回復している。ただ、値幅は限定的。   minkabu PRESS編集部 松木秀明