【ロンドン市場】欧州通貨が堅調、シリア情勢が一服との見方で

 16日のロンドン市場は、ユーロやポンドなど欧州通貨が堅調。この日は欧州債が売られており、利回りが上昇。ドイツ10年債利回りは一時0.551%と3月22日以来の高水準。英10年債利回りは1.476%と3月23日以来の高水準となった先週末の1.477%にほぼ並ぶ水準に上昇している。週末に米英仏がシリアにミサイル攻撃を実施したが、トランプ米大統領が1回限りとしており、市場の緊張感は一服している。これまで安全資産として買われてきた長期国債が売られたことで利回りが上昇する図式となっている。  ユーロドルは1.2374レベル、ポンドドルは1.4304レベルまで本日の高値を伸ばしている。ユーロとポンドの比較では綱引き状態になっている。序盤はユーロ買いが先行もその後はポンド買いが盛り返している。  円相場は小動き。欧州株は英FT指数が軟調となっているが、独仏株価指数は前週末付近での揉み合い。NY原油先物は序盤に下押しされたあとは下げ渋り。リスク動向は落ち着いている。  ドル円は107.15-30のレンジ内での揉み合いが続いている。東京市場で下落したあとの安値圏での推移。ただ、一段安ともなっていない。クロス円は欧州通貨買いが優勢となり、ユーロ円は132.60近辺と東京市場での下げを消す動き。ポンド円は153.45レベルと本日高値を更新している。取引中盤にはクロス円の値動きも落ち着いてきている。  豪ドルは序盤に売りが先行したが、すぐに値を戻している。上海株や香港株が下落したことが重石となったようだ。この日発表された中国のマネーサプライの伸びが鈍化したことが銀行貸出や消費動向への不透明感につながったもよう。豪ドル円は一時83.10近辺、豪ドル/ドルは0.7750近辺に下押しされる場面があった。  minkabu PRESS編集部 松木秀明