【ロンドン市場】株式動向にらんで神経質な振幅、やや円買い優勢

 27日のロンドン市場は、株式動向をにらんで神経質な振幅となっている。序盤は株安の動きで円買いが優勢となった。しかし、次第に株式が下げ幅を縮小、英独仏株価指数が上昇に転じると円買いは一服。ただ、米株先物は引き続きマイナス圏で取引されており、円安方向への戻りは限定的になっている。米国の通商政策の対する警戒感が続くほか、あすからのEUサミットの行方を見極めたいとのムードも広がっている。  ドル円は109円台後半での上下動。米株先物が下落、欧州株も軟調に取引を開始すると、109.69レベルまでこの日の安値を広げた。株安とともに米10年債利回りが2.83%台に低下したことも売り圧力となった。しかし、その後は欧州株の上昇とともに109.90近辺へと反発。下に往って来いとなった。  ユーロドルは1.16台前半での取引。振幅を伴いながら上値が重くなっている。序盤には米債利回りの低下を受けて1.1672レベルまで上昇。その後はユーロ円とともに売りが優勢になっている。足元では安値を1.1616レベルまで広げた。ユーロ円は128円台を割り込み、127.58レベルまで下押し。その後の反発は128円台に届かずと上値が重い。あすからのEUサミットを控えてやや調整ムードに。    ポンドドルは1.32台割れ。序盤に1.3234レベルまで買われたが、その後は売りに押されている。序盤に1.32台割れとなったが、その後1.3220台まで反発。しかし、足元では安値を1.3177近辺へと再び広げており軟調。ポンド円は145円台半ばで上値を抑えられており、一時144.81近辺まで下落。6月の英CBI小売調査指数は昨年9月以来の高水準となったが、ポンド買いの反応は限定的。英政府のブレグジット案をめぐりあすからのEUサミットでどのような議論が戦わされるのか、不透明化は高い。  この日は英金融安定報告の公表とともにカーニー英中銀総裁が会見を開いた。英国の銀行の資本比率は上昇、ブレグジットのショックに耐えられる、との認識を示した。しかし、リスク材料の指摘が多い内容だった。世界的な貿易摩擦が高まっている、世界的な諸リスクは顕在化し増加している、貿易戦争が景気信頼感に与える影響がリスクに、などと警鐘を鳴らしていた。 minkabu PRESS編集部 松木秀明