【ロンドン市場】株安とともに円高が進行、トランプ発言に警戒感

 2日のロンドン市場は、円買いが先行するとともにドル売り圧力が加わった。欧州株が大幅続落となるなかで、米株先物も軟調。リスク回避ムードは払拭されていない。また、トランブ米大統領が昨日の関税賦課発表に続いて、貿易戦争に前向きな発言をしており、一段と円高やドル安が進んでいる。ポンド相場にとってはこのあとのメイ英首相演説の内容次第では一段の波乱の可能性がある。  ドル円は、一段安。序盤は東京市場からの軟調な流れを受けて105円台後半でジリ安となった。欧州株が続落している事も重し。一時106円手前までの買いが入ったがすぐに売り戻されており、根強い売り圧力が観測されている。トランプ米大統領が、貿易戦争は良い、簡単に勝てる、と発言。市場は保護主義的な動きを再び意識し、株が一段安、ドル円は105.28レベルに安値を広げ、2016年11月以来の安値水準となっている。  ユーロ相場はまちまち。ユーロドルは序盤にユーロ円の売りに押されて1.2250台へと反落したが、次第に値を戻す。トランプ発言を受けてドル売りが強まりと1.2323レベルまで高値を伸ばしている。一方、ユーロ円は130円割れから一時129.56レベルに安値を広げた。その後は129円台後半での揉み合い。リスク回避地合いの中では比較的底堅い。この日発表された1月ユーロ圏小売売上高は前月比-0.7%、前年比+2.3%といずれも予想を下振れ、1月ユーロ圏生産者物価指数は前月比+0.4%、前年比+1.5%とほぼ予想通り。指標には反応薄だった。  ポンド相場もまちまち。ポンドドルは1.37台後半で神経質な上下動となる中で、一時1.3809レベルまで買われる場面があった。ポンド円は146円割れから145.19レベルまで下押し。対ユーロでもポンドは軟調。メイ英首相演説を控えて、EU離脱交渉に対する不透明感が意識されている。  資源国通貨は総じて円高が進行。特に、NZドル円が弱い動き。77円割れ水準から76.20台へと下落。カナダ円は82円台前半から81.90近辺へと下押し。豪ドル円は82円台前半から81.70近辺へと下落。  ノルウェー中銀はインフレ目標水準をこれまでの2.5%から2.0%に引き下げた。この発表を受けてクローナ買いが殺到している。ユーロ/クローナは9.68台に水準を上げていたが、発表後には9.54台まで急落した。インフレ目標を引き下げたことで、中立水準への到達時期がより早まり、利上げの環境が整いやすくなるとの見方が広がっているもよう。       minkabu PRESS編集部 松木秀明