【ロンドン市場】序盤はポンド買い、中盤には米中貿易懸念で円買い

 21日のロンドン市場は、ポンド買いの動きが先行した。賃金の上昇ペース加速が背景。ただ、米FOMCを控えて全般的には積極的な売買は手控えられていたようだ。取引中盤には、中国が米関税に報復措置を計画、との報道に円買いが優勢になっている。  ポンドは堅調。この日発表された一連の英雇用関連指標で、インフレ動向に影響を与える週平均賃金が11-1月期に前年比+2.8%と事前予想+2.6%を上回った。前回10-12月期も+2.5%から+2.7%に上方修正された。11-1月期のILO失業率は4.3%と前回の4.4%から低下した。一方で、失業保険受給ベースの失業率は2月の2.4%と前回2.3%から上昇した。一連の結果を受けて、ポンドドルは1.40台前半から1.4075レベルまで買われた。ポンド円も序盤には149円割れとなる場面があったが、指標発表後には149.64レベルまで高値を伸ばした。その後発表された2月の英CBI製造業受注指数が伸びを欠いたことで上昇は一服しているが、下げは限定的。あすに英金融政策委員会(MPC)を控えており、きょうの賃金上昇はタカ派の見方への思惑を広げたようだ。ただ、あすは金融政策の据え置き見通しが大勢を占めている。票割れはどうか。  その他主要通貨は調整ムード。ドル円は106円台半ばが重く、ロンドン序盤に106.24レベルまでジリ安の動き。ただ、米債利回りは小幅低下から前日並水準へと戻しており、ドル円は106円台前半で下げ渋り。  ユーロ相場は方向感に欠けている。序盤はポンド買いとともに買いが先行した。米債利回りをにらんでユーロドルは1.2291レベルまで買われたが、その後は1.22台後半で上昇一服。ユーロ円はロンドン序盤は130.50を挟んだ揉み合いが続いた。  取引中盤になると一気に円買いが強まる場面があった。米ウォールストリート・ジャーナルが、中国は米国の関税政策に対する報復措置を計画、と報じたことが背景。この報道を受けて円買いの反応が広がっている。ドル円は安値を106.09レベル、ユーロ円は130.20レベルに広げた。ポンド円は一時149.10近辺と英賃金上昇を受けた買いを戻したが、安値を広げるには至らず。   minkabu PRESS編集部 松木秀明