【ロンドン市場】円買い強まる、株安に債券高とリスク回避で

 23日のロンドン市場は、円買いの動きが強まった。ドル円、クロス円ともに大幅下落。前日のNY市場で、米朝首脳会談の延期の可能性が示唆されたことで米株が大幅安となり、その後世界の株式市場に売りが波及している。きょうの欧州株も各主要株価指数が1%超安となっている。また、リスク回避を受けて米10年債利回りは3.05%台から3.00%台へと低下。時折、ドル安圧力も交える展開になっている。欧州通貨にとってはユーロ圏PMIが弱い結果だったことや英CPIの伸び鈍化も売り圧力と後押ししていた。ロンドン時間に米株先物は下げ幅を拡大、ダウ平均先物は200ドル近い下げとなっており、このあとのNY市場に向けても不透明感が広がっている。  ドル円は110円台半ばから売りが始動した。ロンドン序盤に安値を109.56レベルまで広げ、その後の戻りは109.80台までと限定的。  ユーロ相場は対円とともに対ドルでも大幅下落。ユーロドルは1.1750レベルを割り込むと1.1699レベルまで下落。その後、一端ドル売り圧力に1.1750近辺まで反発も、取引中盤には再び1.17ちょうど近辺へと下落している。ユーロ円は130円ちょうど近辺から売られ始め、目立った戻りなく128.35レベルまで安値を広げている。この日発表されたフランス、ドイツ、ユーロ圏のPMI速報値はいずれも予想を下回る内容となり、ユーロ相場自体への売り材料ともなっていた。また、イタリア新首相の指名に手間取っていることもネガティブな材料。クーレECB理事は、イタリアはEUの財政規則を尊重すべき、と警戒している。  ポンド相場もユーロにやや遅れて売りが強まった。この日の注目材料である英消費者物価指数が前年比+2.4%と予想および前回値+2.5%を下回り、伸びが鈍化したことが売りを誘った。ポンドドルは1.34台を割り込み、1.3320近辺へと下落している。ポンド円は148円台割れから146.10近辺までの大幅下落となっている。ユーロポンドは序盤に0.8740近辺まで下落も、その後切り返して0.8780台に上昇している。  ロンドン序盤にはトルコリラ売りが再燃。東京午前の安値を割り込み、急落した。リラ円は一時22.295円まで下落。ドル/リラは一時1ドル=4.9253リラまで買われた。   minkabu PRESS編集部 松木秀明