【ロンドン市場】円安とドル高が優勢、英離脱交渉合意もポンド買い一服

 8日のロンドン市場は、円安とドル高が優勢になっている。前日の米株高を受けて、きょうの日本株やアジア株も堅調に推移した。欧州株もリスク選好ムードが広がっている。米債利回りも上昇、10年債は2.38%台後半に水準を上げている。  為替市場では円安とドル高が並存しており、通貨ペアごとの動きになっている。ドル円は序盤に113.59レベルまで高値を伸ばし、その後も113.50近辺に高止まり。足元では米雇用統計待ちムードになっている。  ユーロドルは1.17台後半から1.1732レベルまで下押し。前日NY市場からのドル高の流れが継続している。トランプ大統領は来年1月の一般教書演説までにインフラ整備計画を策定すると述べており、市場に好感されていた。ユーロ円は133円前半での揉み合い。欧州株高もやや上値が押さえられている。  豪ドル/ドルは0.75台前半で小動き。豪ドル円はロンドン序盤に85.32近辺まで高値を伸ばしたあとは85円台前半で高止まり推移。NY原油先物が時間外取引で57ドル台乗せとなっている。カナダ円も88.38近辺へと高値を伸ばしている。一方、ドルカナダは前日のドル買いの流れが残り1.28台半ばへと小幅上昇。  ポンド相場はきょうも神経質。ロンドン朝方にメイ英首相とユンケル欧州委員長が会談を行い、EU離脱条件についてようやく合意された。アイルランド国境について厳格な管理は回避すると表明された。週明けの交渉失敗から比較的スピーディーな決着となった。これで次の通商交渉のステージへと道が開かれた。ただ、ポンド買いの動きは限定的。ポンドドルは発表直後に1.3520レベルまで小幅に買われたが、その後は売りが優勢。1.34台半ばへと押し戻されている。ポンド円は153.41近辺に高値を伸ばしたあとは153円を挟んで神経質な相場。下値は152.50近辺で支えられている。  合意はみたものの拙速な面は否めない。アイルランド国境の現実的な方法については、まだ進んでいない。政策協力をしている北アイルランドDUPは現状での合意に不満を表明。アイルランド側からは国境についての具体策は英国が策定すべきと突き放されている。通商交渉段階に進んでも困難な状況は続きそうだ。 minkabu PRESS編集部 松木秀明