【ロンドン市場】中国人民元切り下げ検討、日銀総裁再任会見も相場落ち着く

 9日のロンドン市場は、緩やかな円安の動き。週明けの欧州株が買い先行で取引を開始しており、先週末の米雇用統計発表をこなして落ち着いた展開になっている。ロンドン朝方には中国が米国への対抗措置としての人民元の切り下げの影響を研究している、との関係者発言で一時円買いの反応がみられたが、豪ドル円以外の通貨では動きはすぐに落ち着いた。また、黒田日銀総裁と安倍首相、麻生財務相らが会談を行い、共同声明の堅持を確認した。黒田総裁はその後、再任記者会見を行い、物価2%へ総仕上げに取り組む、任期いっぱい務めるつもり、と抱負を語った。円相場は特段の反応を示していない。  ドル円はじり高。107円ちょうどを挟む水準から一時107.20レベルに本日の高値を更新。その後も107円台前半で推移している。人民元関連の報道で一瞬107円割れもすぐに買戻しが入っていた。欧州株は中盤にかけてやや伸びを欠いているが円高方向への動きは限定的。  ユーロドルは1.2260台から1.2280台での揉み合いが続いている。ユーロ円は131円台半ばでの揉み合い。人民元関連の報道で131.20台まで売られたが、すぐに値を戻すと131.58レベルまで高値を伸ばした。4月のユーロ圏センティックス投資家信頼感指数は19.6と前回の24.0から低下。事前予想は20.8だった。昨年2月以来の低水準となっている。これで今年に入ってからは3連続での低下となっており、投資家のセンチメントは警戒モードに入ってきている。ただ、ユーロ相場は反応薄だった。  ポンドドルは1.41ちょうどレベルを挟んだ揉み合い。上下それぞれ20ポイント程度の値動き。ポンド円はユーロ円と同様に一時150.65近辺まで下押しも、151.18レベルまで買い戻されて本日高値を更新した。3月の英ハリファックス住宅価格は前月比+1.5%と事前予想+0.1%を大幅に上回った。前回2月は+0.4%から+0.5%に上方修正された。前年比でも+2.7%と前回の+1.8%や事前予想+2.0%を大きく上回った。一時ポンド買い反応も値動きは限定的だった。  豪ドルは軟調。中国の人民元切り下げ関連の報道が重石となっている。豪ドル/ドルは0.77台手前水準から一時0.7652レベルまで下押し。豪ドル円はロンドン朝方に82.46レベルまで買われたが、報道後には一時82円割れまで下落した。その後の戻りは限定的。米中貿易戦争に関連する報道に神経質な面がうかがわれた。   minkabu PRESS編集部 松木秀明