【ロンドン市場】中国主席発言を好感し欧州株高も、円安は一服

 10日のロンドン市場は、円安水準で推移も値動きは一服。東京午前に中国の習主席が自動車関税の引き下げなど市場開放の方針を表明したことが好感され、リスク選好の円売りや株高の動きが広がった。ロンドン市場でも欧州株の上昇スタートとともに円安方向を試したが、値動きは限定的。むしろ、一時円高方向への調整も入った。米国とロシアの政治対立が深刻化しており、ロシア・ルーブル相場が急落。新興国通貨売りがやや影を落とした。ただ、欧州株は米株先物とともに序盤の高値水準を維持しており、円相場も再びジリ安となっている。  ドル円は序盤に107.20台をつけたが、東京市場での高値107.24レベルには届かず反落。一時106.80近辺まで下げた。その後は、107円ちょうど近辺へと買い戻されての揉み合い。  ユーロドルは1.23台前半での推移。米10年債利回りが2.78%台から2.81%近辺で推移する動きとともに小幅に上下動している。下押しは1.23ちょうど近辺でサポートされ、高値を1.2335レベルに更新したが。値幅は30ポイント程度と限定的。ユーロ円は序盤に132.05レベルに高値を伸ばしたが、すぐに131.65近辺まで下押しされた。その後は再び132円手前水準へとジリ高に。対ポンドでの買い戻しも入っている。  ポンドドルは1.41台後半での推移。ユーロと比較すると堅調に推移している。マカファティー英政策委員が、英中銀は引き締め策で遅れをとることはできない、と述べた。市場での英中銀の5月会合での利上げ確率は今週に入り9割近くに上昇している。4月初頭では7割強だった。ポンドドルは高値を1.4179レベルに伸ばした。3月28日以来の高値水準。ポンド円は151.72レベルまで上昇、2月9日以来の高値水準となった。  豪ドルも下値が堅い。NY原油先物が64ドル台に高止まりし、銅などの資源価格も安定している。欧州株や米株先物の上昇などリスク動向の落ち着きを背景に、豪ドルが買われている。豪ドル/ドルは0.77台前半に高止まり。豪ドル円は一時82.50割れも再び82円台後半へと上昇。  中国人民元相場は前日の下落を消している。ドル/人民元は6.29台前半と前日比マイナス(ドル安)水準となっている。昨日は中国が米国への対抗措置として人民元切り下げについて影響を研究しているとの報道で人民元が売られた。しかし、きょうは習中国国家主席が、自動車などの関税引き下げを含めた市場開放を進めると演説したことで、一気に人民元が買い戻されている。  ロシア・ルーブルが再び急落。ドル/ルーブル相場は60台から一時63.91レベルまで高値を伸ばした。2016年12月以来のルーブル安水準となっている。シリア問題などで米国とロシアの政治対立が深刻化しており、ロシア通貨ルーブルが売られている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明