【ロンドン市場】リスク回避の円高圧力、米中貿易戦争を警戒して

 22日のロンドン市場は、円買いが優勢。トランプ大統領がこのあとのNY時間に中国に対する関税措置に署名すると伝わっている。これに対して中国も報復措置を取る可能性があるとの観測も広がっている。いわゆる貿易戦争が懸念される状況となっている。欧州株が下落、米株先物も時間外取引で下げ幅を拡大、リスク回避ムードが広がっている。為替市場ではユーロ円などクロス円が大幅安となる動き。ドル円クロス円ともい本日の安値を広げている。  ドル円は前日のFOMCでの利上げ見通しが年内3回と据え置かれたことで売りが強まったが、東京午後には106円手前水準へと反発した。しかし、ロンドン朝方からは再び売り圧力に押されている。105円台後半での取引が続くなかで、本日安値を105.54レベルまで広げた。  ユーロ相場は大きく値を下げている。ロンドン朝方にはユーロドルが1.2388レベルに高値を伸ばすなど前日FOMC後のドル売りが再燃する場面があった。しかし、この日発表されたドイツ、ユーロ圏などのPMI速報値が予想に届かず、ドイツIfo景況感指数も114.7と予想とほぼ一致したものの、前回値からは低下。冴えない指標結果が売りを誘った。リスク回避圧力も加わってユーロドルは1.2308レベルまで反落。ユーロ円はロンドン朝方につけた131.02レベルの高値から中盤には129.98レベルと130円を割り込む大幅下落となった。  ポンド相場はこのあとの英金融政策委員会(MPC)の発表を控えて、ユーロと比較すると小動き。ポンドドルは朝方に高値を1.4181レベルに伸ばしたあと1.4133レベルに安値を広げたが、足元では1.41台半ばに落ち着いている。ポンド円はリスク回避圧力で上値が重いが、149.80近辺から149.30近辺までの下落と比較的小幅に留まっている。この日発表された英小売売上高が予想を上回る結果となっており、対ユーロでのポンド買いなどが入っていた。  リスク回避ムードのなかで豪ドルも軟調。豪ドル/ドルは0.7760近辺から0.7720近辺へと下落。豪ドル円は82円ちょうど付近から81.52レベルまで下押しされた。   minkabu PRESS編集部 松木秀明