【ロンドン市場】リスク回避の円買い強まる、中国の報復関税計画報道で

 4日のロンドン市場は、米中貿易戦争の激化への警戒でリスク回避の円買いが強まった。ロンドン朝方に中国が米国への対抗措置を発表すると報じられ、欧州株や米株が売りに反応。そしてCCTVが中国政府は106品目の米製品に追加報復関税を課す、米製品への相互関税計画は500億ドル規模に、などと報じた。106品目には、大豆、自動車、航空機など重要品目が含まれている。  取引終盤だった香港株式市場ではハンセン指数が下げ幅を拡大。2.19%安で取引を終えた。米株先物の時間外取引では、ダウ平均が一時560ドル超安と、前日の上昇分を解消している。欧州株も下げ幅を拡大し、1%超安となる株価指数が大半に。時間外取引のボーイング株は6%超安に。大豆先物など商品市況も崩れている。  為替市場では円高の動きが強まっている。ドル円は106.50割れから一時105.99レベルと105円台に突入する場面があった。その後の戻りは106.20近辺までと限定的。米10年債利回りが低下しており、ドル円の重石となっている。  クロス円も全面安。ユーロ円は130.80近辺での揉み合いから下放れて一時130.23レベルまで下落。ポンド円は150円付近から一時148.84レベルまで下落した。資源価格の下落が重石となり、豪ドル円は82円近辺から81.25レベルまで下押しされた。いずれも反発力は弱い。このあとのNY市場待ちに。  ドル相場は下に往って来い。米債利回り低下に反応してドル安の動きが先行したが、クロス円も下落とともにドル買い方向に戻している。ユーロドルは1.2260近辺から一時1.23台乗せ。その後は1.22台後半に。ポンドドルは1.40台後半で上値を試したあとは、1.40台前半へと軟化している。豪ドル/ドルは東京午前の豪小売売上高の上振れを受けた買いを消している。0.77台を割り込むと安値を0.7660台まで広げた。  この日は米中貿易戦争への警戒が前面に押し出されており、経済指標への反応はハッキリせず。2月ユーロ圏失業率は8.5%に改善、3月ユーロ圏消費者物価速報は前年比+1.4%と予想通りの伸び、コア前年比は+1.0%と前回並も予想には届かなかった。英国では3月の英建設業PMIが47.0と予想外の50割れとなったが、ポンド売りの直接の反応は確認されなかった。   minkabu PRESS編集部 松木秀明