【ロンドン市場】ユーロドル一時1.17台回復、伊株続伸で

 31日のロンドン市場は、前日の反発相場が継続している。イタリア政治情勢がやや落ち着くとの見方が広がり、この日もイタリア株が買われている。イタリア債の買戻しの流れも継続。複数の伊世論調査では、EU残留派の意見が過半を占めていたとの報道もあった。取引序盤にはユーロドルが1.17台を回復し、今週前半の下げを消す動きとなった。ただ、スペインでのラホイ首相の不信任採決や長期的なイタリア政治の不安定さを見据えると、週初の高値を超えるほどの積極的なユーロ買いには至っていない。  ユーロドルは取引序盤に1.17台乗せから1.1724レベルまで高値を伸ばした。ただ、28日につけた高値1.1728レベルには届かず。その後は再び1.16台後半へと押し戻されている。ユーロ円は127円台乗せから127.72レベルまで上伸。その後は127.10近辺まで反落している。ユーロドルもユーロ円もロンドン序盤の水準よりは高水準を維持している。欧州株はドイツ株を除くとおおむね堅調。  この日発表された5月ユーロ圏消費者物価速報は前年比+1.9%と事前予想+1.6%を上回った。石油価格上昇などでエネルギー価格が大幅上昇したことを反映している。ただ、サービス価格も上昇しており、インフレの底堅さが示されていた。また、4月ユーロ圏失業率は8.5%と前回の8.6%から低下。予想の8.4%ほどには低下しなかったが、雇用市場の回復も示されていた。  その他主要通貨もリスク動向の回復を受けてドル安・円安の動きが優勢。ポンドドルは1.3347レベル、ポンド円は145.31レベルに高値を伸ばし、その後の下げも限定的。豪ドル/ドルは0.7590レベル、豪ドル円は82.67レベルに高値を伸ばして、その後も高止まり。  ドル円は一時109.00レベルまで上昇した。ロンドン朝方には108.60近辺まで下押しされる場面があったが、欧州株の上昇とともに米10年債利回りが2.88%台まで上昇、ドル円も買いの流れが優勢になった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明