【ロンドン市場】ユーロの上値重い、ECB総裁の慎重姿勢で

 14日のロンドン市場は、ユーロの上値が重くなっている。この日行われたECBとECBウォッチャーとの会合で、ドラギ総裁が金融政策の慎重な運営姿勢を示したことが背景。一方、豪ドルは東京市場から引き続き堅調に推移している。ポンドはユーロに連れ安。ドル円は方向感に欠ける揉み合いになっている。  ユーロドルはロンドン朝方に1.24台を割り込むとジリ安の動き。ドラギ総裁など一連の発言を受けてユーロドルは1.2361レベルまで下値を広げた。その後発表された1月のユーロ圏鉱工業生産は前月比-1.0%と事前予想-0.5%を下回った。前月比マイナスは昨年9月以来、低下率では2016年12月以来の大幅低下。前年比も+2.7%と事前予想+4.4%を下回った。弱い結果となったが、ユーロの一段安の動きは限定的。欧州株は前日の下げから反発しているが、小幅は限定的。ユーロ円はユーロドルやユーロポンドとともに軟調に推移している。132円台割れから131.71レベルまで下値を広げている。  ECB関連の会合で、ドラギ総裁は、基調的なインフレは依然弱い、政策は忍耐強く、持続的であるべき、米通商政策がリスクを広げているなどと慎重姿勢を示した。また、資産購入はインフレが目標値へと調整されるまで続けるとした。ユーロ相場については、上昇が今後のインフレ動向への重石となるリスクがあると指摘。  ポンドはユーロ相場に連れ安。ポンドドルは1.39台後半から一時1.3941レベルまで下押しされた。ポンド円は149円近辺が重く、148.58レベルまでジリ安となっている。ただ、対ユーロでのポンド買いが優勢なことから、ポンド自体の売り圧力は限定的。  豪ドルは堅調。東京市場からの買いの勢いが続いている。豪ドル/ドルは0.78台後半で高値を0.7898レベルまで広げており、0.79台をうかがう動きになっている。豪ドル円は83円台後半から84.13レベルまで上昇。その後も84円台を維持している。  ドル円は106円台後半から半ばでの取引。序盤に上値を試したが、106.70近辺までに留まった。東京高値106.75レベルには届かなかった。その後は106.40近辺までの下押し。一気に下値を試すムードもないが、前日の下落からの反発力は弱い。   minkabu PRESS編集部 松木秀明