【ロンドン市場】ポンド主導でドル買い広がる、欧州株は堅調

 27日のロンドン市場は、ポンド主導でドル買いが広がった。ロンドン序盤からユーロ買い・ポンド売りのフローが持ち込まれたことで、ポンド相場に売り圧力が掛かった。ポンドドルは1.42台前半から売りが止まらず、取引中盤には1.4099レベルに安値を広げている。ポンド円も同様に150円台前半からいったんは150.50レベルまで買われたが、その後は売りが継続し149.03近辺まで下押しされている。欧州株は大幅高となっており、原油先物も65ドル台後半で安定した推移。リスク回避圧力はみられなかったが、ドル買いや円買いが進んだ。ポンドドルは前日安値を割り込んでおり、ポンド買い・ドル売りポジションの巻き返しが広がった面も。  また、ブレグジット関連の報道もポンド買いを躊躇させる内容が多かった。「移民諮問委員会(MAC)」は27日、英国への移民流入を規制すれば、生産および雇用の伸び鈍化につながる可能性が高いとする中間報告書を公表した。ロイターが報じている。その他の報道機関からも、すでに移民労働者の英国離れが始まっており、特に農業での人手不足が顕在化しているという。賃金上昇や機械化のコストなどが農産物価格に転嫁される可能性もでてきている。また、英中銀の金融政策に関する報告書では、ブレグジットが英国の金融業界にとって重大なリスクを露呈しているとしていた。  ユーロ相場もポンドに連れ安。序盤はユーロポンドの上昇とともに、ユーロドルは1.2476レベルまで買われたが、その後は売りに転じ、安値を1.2397レベルまで広げている。ユーロ円も131.82レベルの高値をつけたあとは131.06レベルの安値をつける上下動。オーストリア中銀のノボトニー総裁が、9月以降に刺激策の解除始める公算高い、とタカ派姿勢を示す一方で、フィンランド中銀のリッカネン総裁は、金融政策は忍耐強く、慎重に運営する必要、と緩和姿勢を強調していた。  ドル円は105円台後半を中心とした取引。序盤にはポンド円などクロス円の下落につれて105.50割れとなる場面があった。しかし、欧州株高に下支えされて取引中盤には再び買われて、105.79近辺と東京午前の高値水準を上回った。   minkabu PRESS編集部 松木秀明