【ロンドン市場】ドル高から円安に移行、リスク選好の動き

 9日のロンドン市場は、序盤にドル買いが先行したあと次第に円売りに転じている。全般にリスク選好の動きが広がっている。欧州株や米株先物が上昇、NY原油先物が上昇、米債やドイツ債など主要国の長期債利回りが上昇。市場では、前日の悪材料がアク抜けした感がある。米国のイラン核合意離脱の影響は経済面では限定的に留まるとの見方や、イタリア政局については大統領が首相と財務相の指名に動いているとの一部報道などが安心感を広げている。イタリア債の下落は一服している。  ドル円は東京市場から一段高。109.50近辺での揉み合いから再び買われて、高値を109.81レベルまで伸ばした。ロンドン中盤にかけては買いが一服しているが、下値は109.60近辺が底堅くなっており、再び110円をうかがう水準で取引されている。米10年債利回りはロンドン序盤に3.01%近辺まで上昇。米株先物でダウ平均は150ドル高となる場面があった。  ユーロドルは序盤に1.1850近辺から1.1823レベルまで下押しされたが、その後は買いが優勢となり下げを消すと1.1882レベルまで高値を伸ばした。前日比プラスに転じている。ユーロ円が高値を伸ばしている。129.80近辺から買われ始めると130円台を回復。取引中盤には130.34レベルに本日高値を更新した。  ポンドはユーロ以上に堅調。ポンドドルは序盤に1.3499レベルまで下押しされたがその後は買いが強まっている。取引中盤には高値を一気に1.3590レベルに伸ばしている。ポンド円は148円ちょうど近辺でサポートされると堅調な動きが続いている。足元では149.07レベルまで高値を伸ばした。ユーロポンドは序盤に方向感なく振幅していたが、足元では0.8750割れへと下落。ポンド相場にとってはあすの英中銀のスパーサーズデーを控えたポジション調整の動きもでているようだ。  豪ドルもユーロやポンドと同様に買われている。対ドルでは0.7410台まで下押しされたあと0.7460近辺へと買われている。対円では81.40近辺での揉み合いから上放れると81.80近辺に高値を伸ばしている。NY原油先物は時間外取引で一時71ドル台まで上昇。現在も高値付近で推移している。   minkabu PRESS編集部 松木秀明