【ロンドン市場】ドル売り先行も買いに転じる、英欧経済統計に反応

 17日のロンドン市場は、ドル相場が上下動。序盤はドル売りが先行し、ドル指数は3月27日以来のドル安水準となった。しかし、英国の賃金統計やドイツの景況感指数を受けてポンドやユーロが反落し、ドル買い方向に転じた。ドル円も下押しは一時的で、日米首脳会談関連の報道待ちとなっている。  ドル円は序盤に106.88レベルまで下落、本日安値を更新した。一方で、欧州株は堅調に推移しており、リスク動向は落ち着いている。欧州通貨がドル買い方向に転じると、ドル円も107円台を回復してもみ合いとなっている。  ユーロドルは上に往って来い。序盤は前日からの流れを受けて買いが先行、高値を1.2414レベルまで伸ばした。3月28日以来の高値水準となった。しかし、その後はポンドドルの下げに連れて売りに転じる。4月の独ZEW景況感指数が-8.2と予想以上の落ち込みとなると、一段安。一時1.2362レベルと前日比マイナスとなった。ユーロ円は序盤に132.77レベル、その後132.35レベルとこの日の高値と安値を塗り替えた。  ポンドドルも上下動。序盤に1.4377レベルまで買われ、2016年6月24日以来の高値水準となった。英国民投票以降の戻り高値となった。ただ、高値水準は維持できず売りに転じる。12-2月の英賃金の伸びが前年比+2.8%と事前予想+3.0%を下回ったことでポンドは一段安となり、安値を1.4306レベルまで広げた。ポンド円も153.76近辺の高値をつけたあとは153.16近辺の安値をつける上下動となった。  この日は最近の相場には珍しく英欧の経済統計に相場が素直な反応をみせた。ポンドドルもユーロドルもシリア攻撃報道のあとは買い進まれており、きょうの指標が売りのきっかけとなった面もあるが、市場が次第にファンダメンタルズ動向に向かいつつある兆候の可能性もあろう。先日の英消費者物価の伸び鈍化とともに賃金が予想ほど伸びなかったことで、短期金融市場での5月10日英MPCでの利上げ確率は従来の9割近くから8割程度まで低下してきている。独ZEW景況感指数は最近の米中貿易戦争やシリアをめぐる米露の対立など国際情勢の不透明感を反映した格好。 minkabu PRESS編集部 松木秀明