【ロンドン市場】ドル円112円台後半へ下落、ドル売り広がる

 15日のロンドン市場は、ドル売りの動き広がっている。前日はユーロドルの上昇がドル指数低下の主因だったが、きょうはドル円の下げも大きくなっており、ドル売りが広範囲に及んでいる。世界的に株式市場が軟調に推移しており、調整色が強まっている影響もあるようだ。  ドル円は112円台後半へと下落。欧州株や米株先物の下落とともに米債利回りが低下。ドル円は序盤に113円を割り込むと112円台後半へと下落。一時112.65レベルまで安値を広げた。東京午前の高値からは85銭の大幅安。10月20日以来のドル安・円高水準となった。  ユーロドルは再び1.18台に乗せると高値を1.1853レベルまで伸ばした。10月26日のECB理事会発表後の下落を解消しており、ドル円とともに10月20日以来のユーロ高・ドル安水準となった。昨日はドイツGDPの上振れがユーロ買いのきっかけとなっていたが、この日は特段の材料はでていない。ユーロ円は133円台半ばでの揉み合い。ユーロポンドは0.89台半ばから0.90台乗せと堅調だった。  ポンドドルは上下動。序盤はユーロドルとともに上値を試した。1.3140近辺から一時1.32台乗せ。この日発表された英雇用関連指標で、7-9月の英週平均賃金は前年比+2.2%と事前予想+2.1%を上回った。前回値は+2.2%から+2.3%の上方修正された。ボーナスを除いた数字は前年比+2.2%と予想と一致。ポンドドルは発表直後に高値を1.3214レベルに伸ばした。しかし、その後は売り戻しが入り、再び1.3150割れまで下落。下落の背景として、賃金の伸びがインフレを下回る状態が続いていることや、メイ英首相に対する不信任の動きが一部に報じられたことなどが取り沙汰されていた。ポンド円は149円台が重くなっており、一時148.11レベルまで下押し。  豪ドルは引き続き上値が重い。東京午前に豪賃金コストが予想を下回る伸びだったことに豪ドルは敏感に売りの反応をみせた。豪ドル/ドルは0.76台前半から一気に0.76台を割り込んだ。東京午後には値動きが落ち着き、ロンドン市場序盤には買い戻しが入ったが、0.76台乗せは一時的に留まっている。豪ドル円は欧州株や米株先物の下落でドル円とともに一段安。一時85.55近辺まで本日安値を広げた。豪ドルにとってはNY原油先物が下落したことも資源国通貨売り圧力となっているようだ。ユーロ/豪ドルは1.5570近辺へと上昇、昨年5月以来の高値水準となっている。   みんかぶ「KlugFX」 松木秀明