【ロンドン市場】イタリア政局不安でリスク回避強まる、ドル円一時108円台前半

 29日のロンドン市場は、リスク回避の動きが強まった。背景は昨日に引き続きイタリア政局への不透明感が中心だった。イタリア債は取引開始とともに急落し、2年債利回りは0.9%近辺から一時2.8%台へ、10年債利回りは1.6%近辺から一時3.4%台へと急上昇した。独伊10年債利回り格差は一時300bpを超えた。株式市場でもイタリアMIB指数が3%超安に。ラホイ首相の不信任案で揺れるスペイン株も2%超安となった。  為替市場ではユーロやポンドを中心に売りが強まり、ドル高・円高のリスク回避の動きが広がった。ユーロドルは1.16台前半から1.1510近辺まで下落。ユーロ円は126円台後半から125.06レベルまで下落した。ユーロポンドは0.87台前半での揉み合いから次第に下押しされて一時0.87台を割り込んだ。ユーロスイスも下落。1.15台半ばから1.14台半ばへと売り込まれ、スイスフランの安全資産買いの一面がみられた。  ポンドも軟調。ポンドドルは1.33台割れから一時1.3205レベルまで下落。ポンド円は145円割れから143.20近辺まで下押しされた。  ドル円はクロス円の下落とともに米債利回りの低下も売り圧力となっていた。米10年債利回りは2.90%台から一時2.79%台まで大幅に低下。ドル円は108.43レベルまで安値を広げる場面があった。  ただ、足元ではパニック的な値動きはやや一服している。ディマイオ五つ星党首がフェイスブックで「決してEU離脱を求めてはいない」と述べたことに反応して、急激なイタリア売り、ユーロ売りは一服。米債利回りも2.86%近辺まで再び上昇。ただ、欧州株全般や米株先物は引き続き大幅安の水準で推移している。このあとのNY市場での米株や米債動向が注目されよう。    minkabu PRESS編集部 松木秀明